ある、無能なる少年がいた。
少年は気が弱いが、人を愛していた。
常に心は温かく、人を憎むことを知らなかった。
中には少年を馬鹿にする者もいた。
そしていじめられもした。
それでも、彼は人を愛し続けた。
　
　
彼は一つの夢を持った。
人を救いたい。
愛し続けたい。
自分が生きる意味を持ちたい。
そう願った。
　
　
少年が青年になる時、
それを叶える為、必死に勉強するようになった。
そのうち、彼が気がつかない間に
周りは自分よりも無能になっていた。
そして、周りには自分を馬鹿にする者は
もはやいなくなっていた。
　
　
　
その青年は自分を優秀だと思った。
そして、努力のない人間を見下していた。
つまらないやつだと、
世の中に役に立たないやつだと、
そう思っていた。
その感情は次第に彼を支配し、人を愛せなくなっていた。
人の持つ醜い部分が見えるようになってしまった。
小さなプライドも、見栄も、劣等感からくる自己弁護も、
全てが愚かしく見え、全てが虚しく見えた。
これが大人になることなら、なりたくはなかった。
いっそのこと、馬鹿な自分のままでいたかったと、
そう思った。
彼は太宰治を好み、
「アルジャーノンに花束を」に共感するようになった。
いつしか、青年は努力をすることすら空虚に感じた。
　
　
　
そのせいで追い込まれたりもした。
　
他人にではない。
自分に。
　
いつしか、自分は失敗の許されないのだと
考えるようになった。
失敗のしない実力を身につける前に
詭弁になり、言い訳をするようになった。
自分を欺き、他人すら欺いた。
嘘。嘘。嘘。
　
　
でも、周りは分かっている。
その青年が、自分を誇示したがっていることを．．．
確かにある実力も、その気性ゆえ一部の人にしか認められず、
人に笑われるようになった。
　
　
それでも、青年は密かに夢を持っていた。
それでも、青年は人を愛したかった。
それでも、人を救いたかった。
　
　
彼は決意し、努力した。
全ての中傷や嘲笑にも耐えて、プライドを捨てて
目もくれず努力した。
夢の為に。
でも、彼の努力は愛する人によって阻まれることとなった。
　
　
彼はいつしか愛することも
夢を持つことも辞めてしまった。
夢を持つ自分が、ナルシズムに思えてしまう。
それは他人は冷静と評するだろうか？
その通りと言えるのか？
　
　
否
　
　
それは心が乾いた人の感じる様であろうと思う。
実際、青年の心は乾いていた。
隠しきれない劣等感を、
優越感を以って覆い、
ナルシズムで自分すらを欺いていながら、
自分では気がついている．．．
どうしようもない空虚な感情に
押しつぶされそうなのを必死で耐えながら
もがいている。
　
そんな自分は檻の中で力を誇示するライオンに近いのだろう。
檻の外から嘲笑う者に、必死でプライドを守っている。
人の優しさも受け止められず、
それでも、
人を愛したいと、救いたいと願えるチャンスが欲しいと
ただ毎日祈り続ける．．．
そうして、何の罪悪感もないまま、昨日と同じ日を繰り返す。
努力を忘れた蟻のように．．．
　
　
　

　
「僕は未来のことは考えないことにしているんだ。
　何故って、それはすぐにやってくるからね。」
　
　
−アルバート・アインシュタイン
　
　

なぜだろね
　
憎くて憎くて仕方ないヤツでも
　
心から幸せそうな笑顔のアイツを浮かべると
　
何だか嬉しくなりません？
　
偽善とかじゃなく、
　
そんな笑顔の持てるヤツなら
　
好きになれそうな、そんな気がするのです。
　
実際には見たことはないのですが．．．．
　
　
皆が幸せでいられる世界を願いつつ
　
それが、夢物語だと自覚しながらも
　
そんな可愛い夢なら、信じてみようと決めました。
　
今夜はさわやかな風の吹く　夏の匂いのする夜です。
　
　

　
周りが言うほど、人生って綺麗でもなければ
素晴らしくもない。
正直なところ、この世に生きることが
神様から与えられた罰であるかのように感じることもある。
　
「人は皆、泣きながら生まれてくる」（by　シェイクスピア）
　
とはよく言ったものだ。
生きることは辛いのだと俺も思う。
　
恋愛。
勉強。
人間関係。
お金。
仕事。
　
どの言葉をとっても、厄介なことしか浮かばない。
ため息が出るだけだ。
　
かといって、死ねる勇気もなく、
身内やら友人が他界すれば、
「ああ、この人の分も立派に生きていかなくては」
と恥ずかしげもなく思ったりもする。
昨夜までは死に恋焦がれていたくせに．．．．
　
　
見栄をはりたくない。
間違ったことはしたくない。
人を傷つけたくない。

そう願っていても

認めて欲しい
自分を通したい
他人に干渉されたくない
　
という現実の元に、理想は幻想となって
崩れていく．．．．
　
　
汚れた自分を時代のせいにして、
僕はどんな未来を
目指しているのだろう．．．．
　
　
　
　
　
　
　

行き着く先が闇だとしても、
前へ進む勇気を
　
僕に下さい．．．．
　
　
　

　
『寒さにふるえた者ほど太陽の暖かさを感じる。
　人生の悩みをくぐった者ほど生命の尊さを知る。』
　
　
−W・ホイットマン（アメリカの詩人）
　
　
　
生命の尊さを知らない僕は
まだまだ、悩み足りないらしいな．．．
　
人は哀しみから優しさを身につけ
挫折から強さを得るものだから、
温室な人生を、僕は気決して望んだりはしない。

悲壮感に打ちひしがれても
寂しさと空虚な感情が胸の奥をえぐろうとも
まだまだ、悩み足りないのだから．．．
　
　

　
誰も知らない人ごみをかき分けて
　
黙って突き進む時の寂しさを．．．
　
　
自分の愛する美しきものが
　
醜い幻想だと知った時のような悲しさを．．．
　
　
いつも　冷たく閉ざされた
　
牢獄にいるような感覚で
　
君はいつも　泣いていたんだね
　
　
そばにいて　暖かいスープと人肌の温もりを
　
与えてあげたいけど．．．
　
僕も　暗闇の牢獄の片隅で
　
膝を抱えて怯えてるんだ．．．
　
　
　
だから　いつかここから出られたら
　
温もりの伝わる　赤いワインで
　
乾杯しよう
　
　
いつかは　ここから出られるから
　
そう信じて生きていくしかないんだ
　
　
だから
　
だから
　
悲しい顔をしないで．．．
　
　
　
いつか　笑顔で乾杯のできるその日まで．．．
　
　
　

　
人に優しくなれる人は、
それだけ傷跡のある人だと感じる。
石につまづき、傷ついて
そして、そのつまづいた石を一つ一つを拾い上げ、
大事に抱えて歩いていける人だと思う。
弱さを知らない優しさは、偽善となってしまうから．．．
　
　
自分は石につまづき、傷ついても
その石も傷も見て見ぬふりをして、
くだらないプライドを必死で抱えながら、
醜い優越感に浸り、酔いしれながら、小石すら拾わずに
打算的な人生を歩んでいる。
　
石を拾う勇気もなく、強さもなく．．．．
　
　
　
後ろを振り向くと、たくさんのつまづいた石がある。
この中の、いくつの石を僕は拾うことができるだろう．．．
傷を負っても尚、石を抱えることは
己の弱さを知りながら、それを認めて背負っていける強さを持つこと．．．．
　
それは、とても困難なこと。
そして、そんな人が本当の優しい人なのだろう。
　
　
　
人を愛し、信じ、許せる人は
人に憎まれ、疑われ、裏切られた人。
　
そんな大きな石を
自分は抱えていけるかなぁ．．．．
　
　

たとえどんなに

苦しくても

前向きに

頑張れたなら．．．．
　
　
僻みも　妬みも　恨みも　悲しみも

全て

アルコールと　記憶と共に

トンデイケ．．．．
　
　

　
つらい、つらい
　
振られました
　
つらい　つらい
　
告白もしてないのに
　
相手は幸せそうな　表情で．．．．
　
無邪気で　残酷な笑顔を　してました。
　
つらい　つらい
　
　
でも、忘れよう．．．．
　
　
　
　

　
あなたは、私にクールにならないで、と言ったけど
僕は、自分で自分の首を絞めるほど、
大切なところでウェットなのです。
でなければ、このような手紙は書きません．．．
　
あなたは、私に弱いのかも、と言いましたが、
その通りです。
このような手紙を書いてるくらいですから．．．
　
　
でも、私は誰かに助けを求めたことはありません。
むろん、あなたにも．．．．
それをあなたに分かって欲しかった。
私はこの歳になりながら、
未だに思春期を続ける哀れな青年なのです。
　
　
ただ、あなたにだけは言って欲しくなかった。
あの言葉を．．．
　
あなたと、前つきあってた恋人．．．
この言葉を言われたのは2回目です。
愛する人2人に言われたこの言葉を
私はどう飲み込めばよかったのでしょう．．．
「頑張って」という言葉の裏に、
そんな感情が隠れていたという事実を
どう飲み込めばいいのでしょう．．．
　
　
私はもう二度と頑張れないと、そう感じました。
　
　
でも、やはり
私は頑張るのです。
馬鹿だから、頑張ります。
何と罵られようとも、カミュを喉に流し込みながら
私は耐えながら、
愛されなくとも
見下されようとも、
自分の目標は、絶対に見失わないように
明日を疑わずに
希望を持って
人を愛し、
人を信じ、
精一杯生きていくと、決めたのです。
　
　
例え、一人になろうとも
孤独さえも味方につけて、
私は、自分の道を歩いていきます。
　
　
だから、あなたとはもう
分かり合うことはないでしょう。
お互い、幸せになりましょう。
　
　
　
では．．．お元気で．．．．
　
　

　
今まで生きてきて、一番ショックを受けた言葉、
「あなたは頑張っている自分に酔っている」
って言われたことかな．．．．
　
　
僕は自分なりに、
周りの目も気にすることができないくらい、
ただ、ただ必死に走ってるつもりなんだけどな．．．
周りにはそう見えたことが、
恐ろしく、そして悲しかった。
でも、涙は出ないままで悲しかった。
　
頑張れば、頑張るほど空回りするようで、
虚しいさだけが、重なっていくようで．．．
　
　
　
でも、昨日、友人から優しいメールが来た。
今まで生きてきた中で、一番うれしいメールだった。
そこでようやく涙が出てきた。
声を出さずに泣いた。
目が腫れるまで、
ボロボロと涙を流して泣いた。
　
　
「酔ってる」って言われても
「バカだ」と罵られても
自分を信じて生きていけそうな気がしたよ。
　
　
もう迷いません。
本当に、ありがとう．．．
　
　

　
周りの人間の言葉から
妬みや嫉妬やらプライドやら自己弁護やら、
醜いものが、よく見える
そう、見えてしまう。
わかってしまう。
自分もそうだから。
自分の最も嫌いな部分だから。
あぁ、お前もか。
そう思いながら、
アルコールを無造作に流し込んで忘れようとする。
忘れられるはずもないのに．．．
　
　
見えてしまうもの。
それを指摘してはいけない。
それは指摘してはいけない。
暗黙の了解の元に、誰もが誰もを信じないで
生きていく。
　
　
そんな世の中で、
キレイなものを口にする奴に
俺は「そんなのは、もう古いのだよ」と言う。
でも、自分が持つ感情は、
実はとても古風な感情で
現代では生きていけないその感情は
全てを否定することでしか生きていけない。
　
完成されたものはなにもないと、
美しきものは幻想だと知りながら
それでも“愛”にすがって
生きていく。


認めてほしい。
成功したい。
同情してくれ。
愛したいんだ。
そして、愛されたい。
叶わない稚拙な欲求。
くだらない．．．．
そして、さまざまな欲求が交錯する中で、
それでも涙を堪え、もがきながら
生きていく。
　
　
そして、この世から消え去りたいという欲求。
かと言って、死ねるほどの度胸も無く、
ただただ、昨日を繰り返して
　
生きてく．．．．
　
　
これでいいのかな、俺は．．．．
　
　
ただただ、生きていく．．．．　
　
　
　

　
作り物もの優しさが、伝わってくる時は
　
憎しみをぶつけられる以上に寂しさを感じる。
　
結局は口だけで、その言葉には中身はない。
　
　
皆が静かに動き
　
「大人」だと名乗る
　
　
クールであることや
　
理性に殉ずることが　成長の兆しなのであれば
　
自分は　一生子供のままでいいと思った。
　
　
今は　ただ　ただ
　
深く　苦しい　海の底
　
　
遥か上空でうっすら見える光を頼りに
　
どこまで浮かび上がれば　いいのか
　
教えてください．．．．
　
　

　
　
「神はくるみを与えてくれるが、割ってはくれない」
　
　
−ゲーテー
　
　

　
全てに飽きて　全てに悲壮感漂わせて
馬鹿になったもんだと、自分を卑下する。
いつからこんな風に考えるようになったのだろう．．．
　
「愛」が人生の中心であるがごとくドラマは盛り上がり、
その後のニュース番組では難民諸国の悲惨な光景が映し出される。
　
いつからだろう、
「あぁ、またか」と感じるようになったのは．．．
　
悲惨な光景にも涙は枯れてしまったらしい。
　
　
こうなると、どうしても他人の幸せばかりを願ってしまう。
到底、自分は幸せになれそうな気がしないから．．．
そして、他人の幸せを見て喜ぶ。
もしかしたら自分にも幸せが訪れるかも、と思えるから。
　
幸せって何だろう？
　
　
．．．．
　
　
　
　
考えるだけ、無駄でした。
　
　
　
　
　
苦しいことも、悲しいことも、
自分の嫌な部分も、嫌な思い出も
ついでに、良い思い出も、嬉しい事も
　
全てをリセットして、
明日からもう一度やり直せたら．．．
　
　
そう思って、
せめて携帯のメールフォルダだけでもクリアして
少しでも新しい気持ちでありたいと願う。
　
　

我は何を見ていたのだろう．．．


ただの空想の物語に　必死でしがみついて

人生とはこんなにも儚いものなのか　

こうも残酷なものなのかと

僕は泣く
　
　
白い仮面の奥で

人生とは虚しく　空虚だと

ただ朽ち落ちていくだけだと

死神は笑う
　
　
自分の掲げる全ては嘘

すがりつく美しきものは幻想


ならばせめて

美しいだけの浮気女を抱くくらいなら

屈託のない少女の　純粋で最高の笑顔だけでも

僕に下さい．．．
　
　

ここ数日、昔の彼女の夢ばかり見てる。
別れて一年経とうとしているのに．．．

また今日も頑張ろう。

今日が昨日の繰り返しにならないように．．．

今日から気まぐれに日記をつけてみよう。

ポエムにはならないかもしれないけど．．．
つまりただの独り言。
誰も見て無くても、
考えを自分なりにまとめていければ嬉しい。

長く続くかもしれない。
すぐにやめてしまうかもしれない。
どうなるかわからないけど、
今ある迷いが晴れるまで。