着ぐるみの中
2005年2月18日自分という着ぐるみを着て
陽気に笑っていれば
嫌な顔せず子供の相手をする
ネズミのようさ
夢も希望もありませんが
周りに睨まれぬよう 必死なんだ
ああ これが人間なんだね 神様
乾いた心に 涙が濡れて
溶ける思考に 感情が凝固し
裂ける体が 自己を閉じ込めるように
私は着ぐるみの中で 泣いてるのです
着ぐるみから飛び出して
自分をさらけ出せば
嘲笑の渦の中で
君は後悔するかな
希望を胸に 夢を叫んでも
人と違えば 等しく差別の対象さ
ああ これが平等なんだね 神様
油ぎった欲望に 錆び付いた夢が
暗雲とした眠気をもった興奮の中で
滑らかな方便が 粗雑な真実をまとって飛びだすように
彼方の周りは着ぐるみの中で嘲笑うのです
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