馬鹿な男の愚痴なんだ
2003年10月26日あのさ 俺 思うんだ
何だかさ 全てのことが 妙に喉を渇かさないかい?
皆 何で分かってくれないんだって叫んでるだけで
分かり合おうとしないのか?
そんな議題を 提示してみたところで
分かり合えないなら 無意味だって
僕らはもっと早く 気が付くべきだったんだ
恋愛で苦しんでいる人は 哲学者を鬱病だって嘲け笑えば
人生に悩む者は 詩人をただのナルシストだと 鼻で笑う
自分の世界にない物を 想像し合えない 悲しい性が
この世の中に蔓延してるんじゃないかって
そんな議論も ああ 意味ないね
皆 自分がいつも特別で いつだって自分が大事で
自分を 嫌い 嫌い って言いながら
詩人も哲学者も 例外なく 愛してくれよ と叫んでるだけの 動物
お前もそうだって 言うだろう
そうだ 俺もそうだ
だから こんな無様な俺に出来ることといえば
懺悔の意味も含めて
こうして 人目の付くところに
情けない詩を 置くことくらいしかできないんじゃないか
恋愛に苦しむ者は 恋愛に苦しむ者の詩を
人生に苦しむ者は 人生に苦しむ者の詩を
そんな 偏食ぷりが
僕は 泣けてきてしまうんだ
自分の知らない世界を
もっと
自由な感性で
認め合えればいいのに と
そんな風に 自分の殻から出られれば
悲しい戦争なんて 起こりえないのにね?
人が人を傷つけることなんて できるはずがないのにね?
愛する人の詩だけ なんかじゃはなく
人生に悩む人の哲学だけ でもなく
ベッドの傍らで死に行く父を見守る 子供の感情を
戦争で最愛の妻を亡くした 夫の気持ちを
戦争で一人息子を失った 母親の涙の意味を
誰が 本当に理解してあげられるのだろう?
誰が 本当に理解しているのだろう?
そんな感情に 誰かが共感して 涙を流してくれるなら
もう少し 希望も持てると 思えるんだ
そんな風に考えては 俺は泣きながら
部屋で一人で 飲んでいる ただの馬鹿さ
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